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痛み、シビレの条件づけ

腰椎分離すべり症の体験

 腰痛の人が来院された時、どのような時に症状が出るのか質問すると、


⚫︎じっとしてても痛い
⚫︎朝起きると痛い
⚫︎歩くと楽になる
⚫︎イスに座ると痛い
⚫︎運転すると痛くなる
⚫︎歩くと痛くなる
                                  など…


 人によって様々です。


 私が以前腰椎分離すべり症と診断されて、足の痺れに悩まされていた時は、


⚫︎立ち読み(5分)
⚫︎子供を抱っこする
⚫︎座ると楽になる
⚫︎歩くのはいくらでも大丈夫


 このような特徴がありました。


 ちなみに、学校で勉強したすべり症や脊柱管狭窄症の特徴は…

⚫︎間欠性跛行(長時間歩けない)
⚫︎腰を反らせない
⚫︎悪化したら手術適応
⚫︎座るとまた歩ける
                                      など…

私の症状は、教科書に書かれている間欠性跛行とは少し違っていました。



条件づけ

 人類を含め、あらゆる動物は、条件に反応する性質を持っています。


 パブロフの犬をご存知でしょうか?


 パブロフは、研究室で複数の犬に餌を与える時、必ずベルを鳴らしました。


 2、3度繰り返すと、餌を見せずにベルを鳴らすだけで唾液を出すことがわかりました。


 この犬達は、ベルの音で身体が反応するように条件づけられたのです。


  
 腰痛患者が、イスに座ると痛くなる、運転すると痛くなる、立ち読みすると痛くなるなど、これらは条件づけによる反応とも考えられます。


 私の症状は、レントゲンで偶然すべり症が見つかって、その1年後に症状が出始めました。


 もしかしたら、最初のきっかけが立ち読みをした時であり、症状が出はじめた頃子供が生まれて抱っこをしたりと、これらをすると症状が出ると条件づけられたのかもしれません。


 5年ほどこの症状で悩まされていましたが、ある時から私の腰痛と下肢の神経症状はなくなりました。


 骨の構造異常が腰痛の原因ではなかったのですね。

( 参考文献  サーノ博士のヒーリング・バックペイン)


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