現代社会には様々な情報があふれており、
その全てが正しい訳ではありません。
しかし、テレビやインターネット、知人などから伝わる情報が真実かどうかを見極めるのは非常に困難であり、
正確な情報を見極める能力が低いと、その人の健康や生活に悪影響を与えます。
先週の新患さんです。
全身の関節の軽い痛み、
右腰から下のはり、
肩の痛み、といった全身の症状を訴えて来院されました。
様々な病院や治療院に行っても長年症状が改善していないそうです。
病院で検査をして言われた事は…
⚫︎首の椎間板が潰れている。
⚫︎左膝のOA(変形性膝関節症)
そして、今まで行った整体や治療院で言われた事は…
⚫︎上を向かない
⚫︎洗濯物のを干すのも台を使って目線の高さで干す
⚫︎左右均等に使う
⚫︎卓球をしない(それまでは趣味でやっていたそうです)
この他にも沢山あります。
この患者さんは言われた事を全て実行しているようで、
ご主人には、「こんなに色んなことやっても良くならないの?」と言われるそうです。
私もご主人と同意見です。
多くの健康な人は姿勢や左右対象を意識していません。
右ききであればそのパターンで行動し、物を持つ時も無意識に持ちやすい方で持っていると思います。
すでに痛い人がこのような情報をどこかで聞いて、その症状を改善させたい思いで実践している事の方が多いように思います。
慢性痛が長引く人には、「真面目、完全主義、神経質、優越思考」といった内的ストレスが大きな影響を与えています。
この患者さんも、
様々な情報を全て受け入れてしまったために、潜在的なストレスが脳に加わり、かえって身体の不調を悪化させていたのではないかと考えられます。
痛みが長引く原因は「脳」にある。欧米ではすでに常識です。
膝や腰などの関節の変形は、
痛みのない健康な人からでも、60歳を超えるとおよそ9割の人から見つかります。
ちょっとした関節の変形は加齢による正常な変化であり、
顔のシワや白髪と同じであって当たり前なのですが、
レントゲンやMRI画像を見て、関節の異常を告げられると、
「この痛みは一生続くのでは」といった不安や、
「手術しないと治らない」といった恐怖を感じます。
そうすると、本当なら「脳の痛みの回路」の興奮を鎮める役割をしている前頭葉(DLPFC)が萎縮してしまい、痛いところは治っているのに痛みの回路が残るため、痛みが長引くことになります。
こういった「不安や恐怖」を取り去る事が慢性痛を改善させる新しい治療であり、
その治療法を「認知行動療法」といいます。
身体の構造異常を見つけたり、安静を指示するやり方は不安や恐怖を増加させて脳の扁桃体が活性化、
症状を悪化させたり再発の原因となります。
以前NHKで放送した腰痛特集では、
慢性腰痛の患者さんに教育用の映像を1週間見てもらっただけで、
4割の患者さんの腰痛が改善しました。
脳が潜在的に感じている「腰痛に対する不安や恐怖」を、映像を見ることによって取り去る事ができたからです。
最初に書いた全身症状の患者さんには、
このような情報を伝え、アクティベータ施術を行いました。
先日2回目の施術で来院されましたが、
肩周辺のハリが少し残っているだけで、全身の症状は良くなっていました。
あおふじ整骨院では、スポーツや交通事故によって発生した慢性痛の治療も得意としています。
当院では、
施術は院長が行います。
予約優先制となっております。
交通事故のトラブル等には法律事務所をご紹介します。