あなたは、長引く腰痛で様々な治療を受けても良くならず、「もう一生このままだ」などとあきらめてしまっていませんか?
腰痛がいつになっても良くならないその理由は、昔からの間違った常識にとらわれて間違った行動をとってしまうために、「脳」や「身体」の働きが低下して、自然治癒力が低下しているせいかもしれません。
長引く腰痛は、痛い腰だけを治療しても良くならないことがあります。
この記事では、腰痛を克服するために必要な正しい情報をご紹介します。
腰痛持ちの方が思い込んでいる常識をいくつか見てみましょう。
・痛い時は安静
・椎間板ヘルニア
・身体のゆがみ
上記の3つは、これが腰痛の原因と言われれば多くの人が納得し、病院や治療院の先生に言われたりして腰痛の常識になっている項目ではないでしょうか。
今回の記事でこれらを検証してみます。
「ぎっくり腰になったらコルセットをして安静にしなさい」と言われます。
実際、科学的にはどうなのか?
このような比較試験があります。
急性腰痛(ぎっくり腰)の患者さんを3群に分けました。
1、2日間安静に過ごす群
2、ストレッチをする群
3、耐えられる範囲で日常生活を続ける群
それぞれ開始時、3週間後、12週間後の回復の仕方を調べたところこのような結果となりました。
●3週間後、12週間後とも回復が一番早かったのは3の日常生活群。
●3週間後、12週間後とも回復が一番遅かったのは1の安静群。
(Malmivaara A. et al : N Engl J Med, 1995)
安静にする期間が長くなるほど回復が遅くなり、再発しやすくなります。
「痛いから〇〇できない 」と動かないでいると、回復が遅れるうえに身体も衰え気持ちも落ち込んでしまいます。
動くと悪化する、長引くといった誤った思い込みを捨てて、日常生活を続けることが大切です。
画像検査(レントゲン、MRI)検査を受けると、ヘルニアや椎間板変性が見つかり、これが腰痛や痺れの原因とされます。
前回の記事にも書きましたが、椎間板ヘルニアや椎間板の変性は、腰痛がない人にも存在します。
・腰痛のない健康な人の椎間板ヘルニアは76%
・腰痛のない健康な人の椎間板変性は85%
MRIで調べると、上記の割合で椎間板の異常が見つかりました。(Boon N.et al,Spine 1995)
病院で言われるのは…
・腰椎の彎曲が強いですね
・腰椎がまっすぐですね
整体や治療院で言われるのは…
・骨盤が歪んでいるから腰が痛いんです
・左右の足の長さが違っています
これらが腰痛の原因とされていますが、科学的にはどうなのでしょうか?
腰椎の彎曲を「ファーガソンアングル」といいます。
🔵 腰椎前彎の強弱と腰痛との間に関連なし
・腰痛のない人
・急性腰痛(ぎっくり腰)の人
・慢性腰痛の人
○各200名のファーガソンアングルを比較しました。
○3群間に差が認められなかった事から医師は腰椎の前彎についてコメントしてはならない。
(Hansson T.et al,Spine,1985)
🔵 骨盤の非対称性と腰痛との間に関連なし
・発症後1年以内の腰痛患者144名
・腰痛のない人138名
それぞれの骨盤の歪みと足の長さを厳密に測定(立位と座位)したところ、腰痛との関連性は認められませんでした。
(Levangie pk,Spine, 1999)
自然界には完全な左右対象は存在しません。
骨盤や足の骨も左右で大きさや長さが違っています。骨盤の傾きや足の長さが左右対象にそろっている人はいませんし、痛みとの関連性もありません。
この記事で紹介した常識を皆さんご存知でしたか?
最新の画像検査装置や外科的治療法が発展し、腰に負担をかけない姿勢や物の持ちかたなどがメディアで広められても、腰痛患者は毎年増加しています。
その一つの理由は、昔から言い伝えられている「間違った常識や治療法」が今も日本の「常識」となっているからなのではないでしょうか。
腰痛は、重大疾患が原因でなければ自然治癒するものです。誤った常識を捨て去り、正しい情報を取り入れることによって、何をやっても良くならなかった長引く腰痛を克服することが可能となります。
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