脳しんとうは、頭部外傷のなかでも一般的によく耳にしますが比較的軽く見られがちです。
脳しんとうとは、転倒やスポーツの接触時などの衝撃によって脳が大きく揺さぶられ、一時的に起こる脳の機能障害のことです。
スポーツ選手の脳しんとう問題に対する関心が高まっている米国。米サッカー協会は10歳以下の子供のヘディングを禁止すると発表しました。
もともとヘディングについては、「脳に悪い」という研究が数多く発表されているようです。
● 脳の画像で脳神経組織に損傷が見られた
● ヘディング回数が1800回以上になると記憶力が低下した
● 頭部に40〜50Gの力がかかる(アマチュアボクサーのパンチ力に相当)
子供のヘディング禁止について、米国のテレビでは「これからは、風船やシャボン玉で練習させるしかない」と嘆く少年サッカーのコーチがいるなど混乱が広がっているようです。
脳しんとうの症状は、意識消失、頭痛、めまい、ふらつき、嘔吐、反応が鈍い…など様々ですが、
急激に症状が現れ自然に消えていくとされていて、一般的にはCTやMRIなどの画像上では異常が見られないとされています。
脳しんとうの程度は3つに分類されます。
1、軽度 一時的な意識混濁。記憶は正常
2、中等度 2分以内の失神、記憶障害、持続する頭痛、吐き気
3、高度 2分以上の失神
実は私も柔道の試合中に脳しんとうを起こした事があります。失神はありませんでしたが、30分程の記憶障害とプラス30分の意識混濁がありました。
1、軽度の脳しんとうを見逃さない
2、脳しんとうと診断されたら、直ちに競技、練習をやめる
3、症状の消失後、徐々に復帰する
4、脳に損傷や出血が見られたら競技、練習に復帰するべきではない
一般的に、「軽い脳しんとうだから…」と思われがちですが、命に関わる脳損傷につながる恐れもあり注意が必要です。
上記の学会による提言にあったように、軽い脳しんとうでも周りの人が気付きプレイをやめさせる事が大切です。多くの場合、本人が自身の異常には気づく事ができません。
私が脳しんとうを起こした際も、立ち上がってそのまま試合を続けようとしたそうですが、審判が異変に気付いて試合を止めたそうです。私自身はその事を覚えていません。
サッカーのヘディングによる脳への影響についてはこれから分かってくる事が多くあると思いますが、スポーツ現場においては、コーチや指導者が怪我や体調管理に対する正しい知識を持って選手を育てていく事が大切です。
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