あなたは突然頭がまっしろになってパニックになってしまったなんて経験はありませんか?
程度の違いはあっても、多くの人がパニックを経験したことがあるのではないかと思います。
パニックとは、突発的に起こる不安や恐怖(ストレス)によって混乱した心理状態のことを言います。
もともと日本人は、プレッシャーに弱い人が多いようです。
人間の感情の安定に大きな影響を与えていると言われている「セロトニン」。
このセロトニンの量を調節している「セロトニントランスポーター遺伝子」のタイプが不安に関係することが分かっています。
この不安遺伝子のタイプで日本人に多いのが「S型」。
内向的で不安を感じやすくプレッシャーに弱い性格になります。
ただし、性格の大部分は後天的要素が占めるため、生まれつき内向的であがり症であってもある程度は習慣づけで変わっていくことができます。
パニック ➡️ 突発的に起こる緊張や不安
予定と異なることが起こった時、脳の扁桃体が異常に興奮します。
扁桃体は「爬虫類脳」とも呼ばれる原始的な部位で無意識の心、「不安や恐怖などの情動」を感じる部分であり、意識に上る心「前頭葉」などの活動を抑えて優先的に働きます。
つまり、扁桃体が暴走した状態では他の脳活動ができなくなります。
扁桃体の暴走をしずめるためには前頭葉がしっかりと働かなければなりません。
予想と異なることが起こる ➡️ 不安や恐怖
- 扁桃体の異常な興奮
- この興奮が「記憶の貯蔵庫」に伝わる
- 過去に起こった同様の嫌なことが思い出される
- この記憶情報が扁桃体に送られ、さらに異常な興奮が起こる
こうした1〜4の悪循環が非常に早い速度で脳内に起こると、他の脳活動ができなくなります。
前頭葉を介さない経路の「不安や恐怖」といった感情を、扁桃体はそれが本当に「
闘争、逃走」の対象なのかを判断せずに反応を起こします。
ホルモン系に影響を与え、自律神経反応である「過呼吸、動悸、発汗」などの症状を生じさせます。
通常不安や恐怖がなくなれば、前頭葉は危険が去ったと脳の各部位に知らせて扁桃体の興奮もしずまります。
パニック障害では、扁桃体の暴走を大脳新皮質(前頭葉)が制御できていないコントロール不能状態と考えられます。
パニック発作は予期しない時に突然起こります。
このまま死んでしまうのではないかと思うほどの恐怖感と、動悸、呼吸困難、発汗といった身体症状が現れます。ただ、パニック発作が命に関わることはなく、ほとんどが30分以内におさまります。
しかし突然このような事態が起こると、自分が何をどうすればいいかの判断がつかなくなってしまいます。
そして不安や恐怖に意識が集中してしまうとなおさらその感情は強くなっていきます。
事前に対処法を段取りしておき、突然の発作にも冷静に対応できるようにしておきましょう。
呼吸に意識を向けたり、客観的に状況を見て思考(前頭葉)を使うと感情をコントロールしやすくなります。
意識を他に向けたり思考を使って感情をコントロールすることに慣れてくれば自分に自信がつき安心感を得られ、少しずつ脳の癖や習慣が変わってきます。
(参考文献 柿木 隆介 著 どうでもいいことで悩まない技術)
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