痛みがあって病院に行くとレントゲンの結果は異常なし、「だけど絶対痛い」なんて経験ありませんか?
当院に来院される患者さんからも病院でこのような事を言われて、どこで見てもらえばいいのか分からなくなったという声を良く聞きます。
痛みの原因が構造異常である前提で画像検査をした場合、構造的な異常が見あたらなければ原因不明と診断されることがあります。
世界疼痛学会で決定されている痛みの定義によると、痛みとは組織損傷に結びつく不快な感覚、そして情動体験です。
情動とは「感情の動き」、つまり心の状態も痛みに関係していることになります。
組織が損傷すると、患部周辺の痛みセンサーが刺激を電気信号に変えます。信号は神経を伝わって脳に届きます。脳はその情報をもとに痛みとして感じとります。
この時の痛みは、組織損傷という事態を脳に知らせるための「警告」といえます。脳に危険を知らせる警報装置の役割です。
しかし、ケガが治って危険が去ったあとも警報装置が鳴り続けている状態が慢性痛です。
この慢性痛が良くならない理由の一つに自律神経の乱れがあります。
あなたは緊張したときや強いストレスを感じた時に肩が張ったり胃腸の調子が悪くなったり、または手にビッショリと汗をかいたといった経験はありませんか?
人はストレス状態では交感神経が優位に働くようなっていますが、上にあげた反応が起こるのは交感神経が活発に働いている時です。このように交感神経が活発に働くと血管が収縮して血行が悪くなります。すると筋肉などの組織に栄養や酸素がうまく運ばれず酸欠状態になるため、「発痛物質」が発生しその情報が脳に伝えられると痛みとして感じられます。
ケガによる組織損傷がなくても痛みが生じるわけです。
ヘルニアや脊柱管狭窄症といった疾患があっても痛みがない人がいる一方、画像検査では異常が見つからない痛みに悩まされている人がいます。
どこかが痛むと、激しい痛みや動かすと悪化するのではというような思いから不安や恐怖といった感情が生まれ、それがストレスとなることがあります。
このようなストレスが自律神経のバランスを乱し、脳の癖や働きに影響を与えて痛みを感じやすくしてしまうことがあります。
検査の結果や診断を必要以上に恐れず、日常できることはやってみるといった前向きな考えが、不安や恐怖を克服して早期に痛みを解消するためのポイントといえます。
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