慢性痛が続いて改善が見られずお困りの人が年々増えています。その中でも多いのが慢性腰痛です。
全腰痛のうち85%以上は原因を特定できない「非特異的腰痛」と言われています。
原因不明で長引く痛み、実は悪化してしまう人に共通する考え方や行動があります。
痛みの原因を検査で特定できない腰痛を非特異的腰痛といいます。その9割の患者さんは6週間以内に回復すると言われていますが、いつまでたっても回復せず生活に支障をきたしている人がいるのも事実です。
時間の経過とともに良くなる人とそうでない人の違いは、イエローフラッグ(心理社会的因子)が大きく関係しています。
痛みが良くならない人には、腰痛が有害、恐怖の対象という思い込みや信念があります。
- 痛みは有害であるという信念。もしくは恐怖回避行動(動作恐怖と極端な用心深さ)のために体を動かせない。
- 痛みが完治しなければ仕事や日常生活に戻れないという信念。
- 身体を動かしたり仕事をしたりすると痛みが強くなると思い込み、元の生活に戻る自信がない。
- 最悪の事態だという考え。
- 痛みは抑えられないという信念。
- 社会復帰に対する消極的な態度。
痛いから〇〇できない、痛いから仕事を休むといった信念や行動から、動くことに対する恐怖が生まれ活動量が落ち、痛みも感じやすくなってしまいます。
このような腰痛に対するマイナスな感情は、メディアやインターネットなどによる様々な情報や、医療従事者による診断や言葉が影響していることがあります。
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医療従事者が身体障害者と認定し、機能回復へ向けた介入を行わない。
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腰痛に関して矛盾した診断や説明を受けて混乱したことがある。
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絶望感や恐怖心を抱かせる診断名を告げられた。
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治療への依存を強化したり、受動的な継続をもたらす説明を受けた。
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この1年間に何度も医療機関を受診した。
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機械的修理を望んでいる。
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前回の腰痛治療に不満がある。
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仕事をやめるようにという忠告を受けた。
腰痛治療にとって大切なことは、患者さんに不安や恐怖を与えないことです。
ヨーロッパガイドライン(2004)による急性腰痛の治療に関する勧告の中にはこのような内容があります。
- 適切な情報を与えて患者を安心させる
- 治療として安静臥床を指示してはならない
- 活動を維持するようアドバイスし、できる限り仕事を含む普段通りの生活を続けさせる
治療家の言葉次第で患者さんの脳に影響を与え痛みを生じさせる事があります。患者さんに正しい情報と安心を与えることが、慢性腰痛を早期に改善させる最重要事項となります。
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