当院に来院された70歳代女性の症例です。
7ヶ月前に自宅で転倒した際に尻餅をつき、病院で腰椎の圧迫骨折と診断されました。
診断後2週間は歩かないように指導され、コルセットを着用して更に3ヶ月は歩くのを控えていたそうです。
骨折の治療は終了したのですが、その後も腰の痛みは改善せず50mほどしか歩けなくなったとの事でした。
背骨の骨を構成している骨は椎体と呼ばれ、尻もちをついた時の衝撃や、高齢者の場合であれば骨密度の減少から骨同士の圧迫によって、本人も知らないうちに潰れてしまうことがあります。
多くの場合、変形が残ったまま治癒してもあまり問題ないとされています。
今回の症例では、受傷から7ヶ月経過していることから骨はすでに癒合していて、骨折部の痛みが残っているのではなく他に原因があると考えられます。
歩かないことによる体の衰えはもちろんですが、ケガによる生活の変化やそれに関わる様々な感情がストレスとなり、脳の機能異常、神経の乱れが生じて痛みを感じやすくなっているのではないでしょうか。
転倒した時の激しい痛みの記憶や3ヶ月以上の安静後に再び歩くことには、おそらく強い不安や恐怖感が伴うと思います。
このような感情が痛みの慢性化に大きく関わっていることが分かっています。
痛みのため50mしか歩けなくなっていたら、「痛みがあるから歩いてはいけない、このまま歩いたら大変なことになる」と考えるかもしれません。
すると、歩くのを避けるようになり更に体は衰えます。気分は落ち込み痛みも増してくる悪循環に陥ります。
悲観的な考えは神経の流れにも影響を与えます。
関節を安定させている筋肉が働かなくなったり、自律神経の乱れから血流が悪くなり痛みの物質が発生する事もあります。
当院では、アクティベータによって神経の流れに直接働きかけます。
治療経過
10月24日 コルセットを装着して来院する。50mの歩行で痛みが出現し歩行困難となる
10月28日 腰の痛みはやや改善する。コルセットの使用を少しずつ減らすように指導
10月31日 経過良好。前回の施術後よりコルセットはしていないとの事
11月7日 腰の痛みは改善、歩行も可能となる
アクティベータ施術によって、可動域の改善や筋力の向上が認められました。そして、患者さん自身がその変化に気づくことと、現在出ている痛みはあまり心配いらないことを伝え理解していただくことで、脳内の働きが良くなり痛みを鎮めたのだと思います。
特に慢性痛は痛い場所だけを治療しても良くならないことが多いため、全身のバランスと感情面にも注目することが大切です。
院長のプロフィール ➡️ プロフィール
あおふじ整骨院は交通事故治療に重点対応
診療時間、料金、駐車場のご案内
⬇️
ご質問やご予約のご相談
⬇️
交通事故のトラブル等には法律事務所をご紹介します。