小学2年生男の子の症例です。
症状は、学校のある日にだけ発作のように起こる吐き気と腹痛です。
小児科では特に異常が見つからず精神的なものではないかと言われたそうです。その後1ヶ月経っても症状が改善しないため、当院のホームページを見て来院されました。
初診の時、男の子本人が「お腹が痛くなるのはストレスのせいだと思う」と教えてくれました。おそらく病院で先生が話しているのを聞いていたのでしょう。
ストレスの原因は何かと訪ねてみると、分からないとの事。
この位の年齢では、不安、悲しい、怒りといった感情をうまく言葉で表現できないため、頭痛や腹痛といった身体症状として現れることがあります。
まだ小学2年生ですが受け応えには敬語を使いしっかりとしていて、真面目ないい子という印象を受けました。
ストレスに反応しやすく心理的な問題を抱えやすい人の特徴としては、生真面目、完全主義、優越思考などがあります。
吐き気と腹痛は自律神経症状なので、神経の流れを整えるのに最適な
アクティベータテクニックを施しました。
自律神経の乱れが整うと症状はだんだんと少なくなっていきます。ですが、神経が乱れる原因が解消されなければまた繰り返すことも考えられます。今回は症状が出る原因に心理的な問題が関係しているようなので、一緒に見ていく必要がありそうです。
EFTはネガティブな感情を解放する心理療法の1つで、「感情のためのつぼ療法」とも呼ばれています。
過去の記憶に付着している感情を見つけ、いらない部分だけを取り除きます。
何か嫌なこととか心配なことがないか質問してみました。
すると、「学校に行った時にどうなるか分からないのが心配」との事。
学校に行くとお腹が痛くなるので、学校に行くことが不安なようです。
不安のスケールを測るために、両手を広げた幅で不安の大きさを教えてもらいました。
セッションの前は、学校に行くことを想像して心配な気持ちが両手の幅15㎝位でした。
セッション後は学校に行くことを想像しても両手が合わさった状態、この問題についての心配はゼロになったため、ここで初回の治療は終了しました。
1週間後に2度目の来院となりました。
学校にいるときの吐き気と腹痛はなくなったそうです。
ただ、朝ご飯を食べ始めて学校に行くまでの腹痛は変わらずあるとのことでした。
前回と同じように、まずはアクティベータ施術で神経の流れを整えてからEFTを行いました。
学校にいるときの症状がなくなったため、感情の問題が少しだけ変化しました。
朝お腹が痛くなることをイメージした時の心配が、両手の距離15㎝です。
この問題も、セッションの後には両手が合わさった状態でゼロになりました。
初診から2週間が経ち3回目の治療でした。
前回からの1週間は調子がよく、朝の腹痛が1度あっただけです。
いつものようにアクティベータで神経の流れを調整し、EFTを行いました。
また朝の腹痛がでるかもしれないという心配が両手の距離5㎝。だんだんと良くなっているのを実感できているので、心配もあまりなくなったそうです。
セッション後、心配はゼロになりました。
また次回まで様子をみていただきます。
大人の社会においても自分の力を発揮できなかったり、人間関係で悩んだりと問題を抱えている人はとても多くなってきています。
その多くに、子供の頃からの記憶、家族や学校の先生に言われた言葉が、大人になった現在にも影響していることがあります。
不必要なネガティブ感情を押さえ込んでしまうと、知らず知らずのうちにそれが蓄積されて身体や心の症状として現れることがあります。
子供の可能性を信じ、子どもと同じ目線で向きあいながら接することができれば、様々な問題が与える影響を減らすことができると言えます。
私たち大人がポジティブに向かおうとしている子どもたちを見守り、不快な感情に気づいてあげて一緒に解消して行くことができれば、その子どもたちは自分に自信をもち、余裕をもった大人に成長していけることと思います。
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