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漠然な不安を簡単に取り除く方法


何もしてないし理由もないのに、突然不安になってしまうなんて事はありませんか?

どうしていいかも分からないし、「考えたってどうしようもない」と人に言われても考えてしまう。

周囲にも理解されず、なかなか辛いものです。

以前来院されていた20歳代の男性が、お子さんとシャボン玉をやっているときは不安が少ないとお話しされていました。

この記事では、
  • シャボン玉で不安が減る理由
  • リラックスするための方法

これらについて解説します。


シャボン玉は呼吸法

私も先日子供と遊んでいる時、シャボン玉が不安を解消するのに適している点に気がつきました。

その一つの理由として、「深い呼吸ができる」ことがあります。

不安が多い人の特徴として、呼吸が浅いことがあり、たくさん酸素を取り入れようとして呼吸数が多くなりがち。

これでは自律神経が乱れます。

自律神経の交感神経が優位に働くと、

  • 心拍数の増加
  • 血圧上昇
  • 呼吸数増加
  • 筋肉がこわばる
  • 喉がつまる

などの反応が生じ、精神的にも緊張してしまいます。


呼吸が浅い人の特徴

  • 息を吐くのが苦手
  • 口呼吸
  • 胸式呼吸

この3つは、呼吸が浅く自律神経が乱れがちな人の特徴です。

つまり、この反対のことができていれば自律神経が整い、リラックスすることができます。


今に集中することができる

不安が多い人は、いつも過去や未来のことを考えがちです。

  • 仕事のこと
  • 金銭問題
  • 将来の不安

など、これでは脳の扁桃体が興奮し、不安になってしまいます。

シャボン玉をしているときは、割らないように息を吐き出すことに集中しています。

それに、お子さんを喜ばすためにやっていることですから、エンドルフィンの分泌を増加させます。

こうした幸福ホルモンの働きによって扁桃体の興奮は低下し、達成感や幸福感を増やすというメリットもあります。


リラックスする深呼吸のポイント

  1. 吸った倍の時間で吐き出す
  2. 細く長く吐き出す
  3. 鼻で吸う
  4. 腹式呼吸

これらは、リラックスするための呼吸に欠かせないポイントです。

息を吸い込むときには交感神経が、吐き出すときには副交感神経が優位になります。

また、口呼吸や胸式呼吸は交感神経が優位、
鼻呼吸や腹式呼吸は副交感神経が優位に働きます。

つまり、鼻呼吸と腹式呼吸は心と身体にリラックスをもたらします。


シャボン玉で期待される効果

大きいシャボン玉を作ろうとするときのメリットを次のように考えました。

  • 割らないようにゆっくり長く吐く
  • ストローで口がふさがるので鼻呼吸になる
  • 「子供を喜ばすため」がエンドルフィンやオキシトシンの分泌を増やす

また、シャボン玉を作るのに必死になるため今に集中します。
これにはマインドフルネスの効果が期待できます。


まとめ

シャボン玉をしているときに不安が減ったという患者さんの話を聞いて、呼吸法とマインドフルネスの効果が頭に浮かびました。

大きなシャボン玉を作るときには、鼻から吸いゆっくり長く吐き出すことによって、リラックス効果が期待されます。

また、「子供を喜ばすため」の気持ちがプラスされると、幸福ホルモンの分泌が増え、達成感や幸福感をもたらします。

さらに、今に集中することができるので、マインドフルネスの効果で不安は解消されます。

漠然な不安でお悩みの方は、ぜひお試しください。