新生活を控えて、
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新しい環境でうまくやれるだろうか…
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人間関係が心配…
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ドキドキして眠れない…
頭の中はそのことで一杯になり、不安でしょうがないけど、どうしたらいいか分からない…。
このようなお悩みにお答えします。
【記事の内容】
- 不安は避けられないこと
- 失敗しても良いこと
- 緊張を緩める方法
この3つです。
ある患者さんは、新しい仕事に通い始め、
「不安と緊張から呼吸の仕方が分からなくなる」とお話されてました。
家にいるときは少しマシながら、やはり不安がつづくそうです。
ところが、お子さんとシャボン玉をやっている時はラクになるそう。
このお話も含め解説していきます。
① : 不安を避けることはできません
不安や大きなプレッシャーによって、ほとんどの人が緊張します。
程度の違いはあっても、みんなが不安になるものです。
不安や緊張というストレスは、本来人間を守るための反応。
不安や緊張をうまく利用すればパフォーマンスがアップし、
運動や勉強、発表などを成功に導くということを知っておいてください。
押さえておきたいポイントがこちら。
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不安を受け入れる
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不安を力に変える
☑️ 不安を受け入れる
多くの人は「不安になってはいけない」と信じています。
そこで、とにかく心を落ち着かせなければいけないと考えます。
しかしながら、不安を回避しようと思うほど焦ります。
そして、もっと不安は大きくなるのです。
実は、不安を受け入れてしまう方が自信が強まり、困難にも立ち向かうことができます。
スポーツ選手などをみると、
トップアスリートほど緊張を楽しみ、それを力に変えていることが分かります。
「緊張してきたやばい」ではなく、
「テンション上がってきた、ワクワクする」のイメージです。
☑不安を力に変える
ストレスをどう捉えるかによって体の反応が変わります。
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集中力や注意力が上がる
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恐怖が消え自信になる
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力ややる気が出る
ストレスをプラスに捉えることによって、体の反応もポジティブに変わるのです。
② : 失敗しても良いこと
不安になってしまう理由の1つとして、
「失敗したくない」という思いがあるのかもしれません。
「うまくやらなきゃいけない」
と思ってしまいがちですが、
はじめてのことを最初からうまくやれる方が稀ですよね。
思い返してみると、
受験で失敗した、
仕事でミスをした、など、
うまくいかなかったことは一度や二度、誰にでもあるものです。
それでも、その経験から得たものが何かしらあるはずで、
逆境や試練をより多く経験している人ほど、成長しているものです。
人生のターニングポイントに起こるストレスを、
「自分が成長するために必要な試練」と捉えれば、何事も「前向きな変化」です。
このように、悪いこと以外にも目を向けることが大切です。
緊張を緩める方法
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胸が苦しい
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喉が詰まる
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呼吸ができない
- ドキドキする
といった症状が強く出現すると、いろいろと支障が出てきます。
そこで、緊張を緩める方法も知っておきましょう。
ここでのポイントは2つです。
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深呼吸で自律神経を整える
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リズム運動をする
キーワードは「副交感神経」と「セロトニン」です。
☑️ 深呼吸の練習をする
緊張しているときには交感神経が優位に働き、体もこわばります。
リラックスするためには、副交感神経優位に切り替える必要があります。
その効果的な方法の一つが深呼吸。
そして最も大切なのは、息を長く吐き出すこと。
その理由は、息を吐いているときに副交感神経が優位に働くからです。
冒頭でお話しした患者さんが、シャボン玉のストローを吹いているうちに楽になったのは、
シャボン玉を作るために息を長く吐くことによって、
副交感神経が優位に働いたからだと思われます。
要するに、日常的に息を長く吐く練習を心がけ、自律神経を整えておくことで、不安を減らすことが可能になります。
【やり方としては】
「息を吸った倍の時間をかけて息を吐き出す」です。
- 5秒吸ったら10秒吐き出す
- 8秒吸ったら16秒吐き出す
慣れてない人は、息を吸う方にばかり意識が向いて逆に苦しくなってしまうので、吐く方に集中です。
☑️ リズム運動をする
不安が強い人の特徴として、「セロトニン」という脳内物質が不足していることがあります。
セロトニンとは、「癒し」をもたらす物質です。
- 落ち着いている
- 心が安定している
- 平常心
このようなイメージ。
そして、セロトニンがたくさん分泌される条件があります。
- 太陽の光を浴びる
- リズミカルな運動する
などです。
ですから、外に出てウォーキングするのがよくて、
それを3ヶ月ほど継続すれば、セロトニンの分泌量が増えてくるばす。
すると心が穏やかな状態でいられます。
穏やかな状態 = 不安のない状態
といえますから、普段から意識して運動することをオススメします。
まとめ
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不安は避けられない
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失敗しても良い
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緊張を緩める方法
これらを解説してきました。
不安や緊張は誰でもするもので、避けるべきものではありません。
ストレスを味方につけると身体反応が変わり、パフォーマンスがアップします。
とはいえ、過度に緊張しすぎては生活に支障が出てしまいます。
そこで、
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深呼吸で副交感神経を優位にする
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リズム運動でセロトニンを増やす
これらの対策を継続することで、過度な不安や緊張を解消することが可能になります。